オプトアイランドNEWS

大阪府茨木市 の眼鏡店 opt.eyeland オプトアイランド のニュースをブログ形式でお届けしています。

2013年10月

測定時の「明るさ」は大事なところです。
特に近見の場合は、項目それぞれによって設定が違います。
要はテストの種類により、明度で調節介入(近くの文字などへのピント合わせ)を加減しないといけません。
20131031_19_14_27

調光式の蛍光灯があればベストですが、スタンドのネックを振って対応することもできます。
20131031_191345

自店のユーザー様の中には、私がこのライトを付けたり消したり、果てはぐるっと回したりしていることに気がついていたかたもおられると思います。あの動作は、このためなんです(^^)

20131031_191354

フォーナインズ2014年新作、NP-25 c602 c605 c650 c5290 c6090が入荷致しました。ウェリントン型で、フラットな前枠を持ち、パッドアームを装備。NP-20シリーズの系譜に捉えられるでしょう。
20131030_14_14_56
\34,650(フレーム税込価格)



http://eyeland.client.jp/9999/stocklist.htm


2014年の新作SP-10Tが入荷致しました。
20131027_18_30_55



在庫色は、
00ホワイトマット.
4チタンシャーリング.
7ダークブルーマット.
9メタリックオレンジ(完売・次回入荷未定).
12ガンメタル.



昨年TOYOTAのスポーツカー86とのコラボで、S-86Tというモデルが発売されましたが、それをレギュラーモデルにアダプトし、ややマイナーチェンジ。今回のSP-10Tとしてリボーンしています。



20131027_18_31_18
これまでのSPシリーズと同じく、ストレートテンプル仕様。ノーズパッドをデュアル式にしていて、装着感は独特です。(自店では在庫時はサンプルの別パッドを装着しています)



是非確かめ下さい。



http://eyeland.client.jp/9999/stocklist.htm


以前の記事で、「国産の近見視力表は使わなくなった」とかきました。

私が使わなくなった理由の一つを記しておきます。
内部光源+ネガティブ視標なので、抜けている部分が単スリット的な役割を果たしてしまいます。これにより回折が起きていると考えられ、そのため輪郭が甘く感じ、「にじんで見える」ことが多いです。特に光源がLEDなので強く、これも原因の一つと考えています。またこれらの事によって、しっかりとした調節刺激になっているのか、疑問です。即ちネガティブ視標であることと、回折によるボケ。これらが少なくとも良い方向への影響は無いと思います。
20131023_19_27_18

また、これのデータをもって、近見の斜位量と捉える人も、まれにいるようです。
こちらは私がしばらく前から使っているアメリカ製の内部光源式の近見チャートです。光源は電球で強すぎず、画像では分かりにくいですが、偏光が掛かっているところは、カラーリングして、対策をしています。またアルファベット(アメリカなので仕方ない)ですが、文字があって刺激になります。
20131023_19_27_29

なおこれも斜位(phoria)を測るものではありません。

カムロのユニモデルで、カットリム+ゴムテンプルを採用した「rubberシリーズ」が入荷致しました。
20131017_12_07_59_3
画像左から07、05.1、06です。
\36,750(税込フレーム価格)





20131017_12_06_56_3
三型全色15バリエーションの在庫となりました。
http://eyeland.client.jp/kamuro/


まず度数はこちらです。
RS-5.75
LS-6.25 PD66(常用)
この度のレンズを入れたフレームを(1)とします。
(1)⬇     
image

image-1

度数とレンズ種は同じで良いので、
それを(2)のフレームに入れたとします。
(2)⬇
image-2

image-3
加工に誤差はなく、完全にコピーして、
フィッティングにおいても、レンズと目の距離(頂間距離)を同じぐらいにしたとします。

なのに、何かが違う。装用感覚が違うような気がする。さて何が違うのでしょう?

(1)は前傾角(傾斜角)が5度
(2)のそれは15度

他に「そり角(wrap)」は(1)がほぼ0度で
(2)は片眼3度。

これで違いは分かりました。そこでこれらが違うと、
どのような変化が現れているのか、「この差なら慣れる」または「手を加えてみよう」という次の手の材料として量を知っておくと分かりやすいです。

まず(1)の水平視線における実装度数を知ることから始めなくてはいけません。しかし単純に
RS-5.75
LS-6.25
ではいけません。これは視線がレンズの光軸と一致した時に限られる値で、面積がないのため実際上はそこを通して見ていることは希であり、光軸外に視線が通っている事の方が多いのです。フレームがいくらかの前傾角やそり角を持てば、水平視線を基準にした場合、すでに光軸外となるわけです。(水平視線を基準とするのは、比較には何らかの基準が必要だからです。また水平視線は後側頂点を通ることを基準とします。)

では水平視線の実装度数とは?
RS-5.75
LS-6.25 
にそれぞれ前傾角とそり角を与えなくてはいけません。そうすると(1)は前傾角5度
RS-5.765C-0.043AX180
LS-6.266C-0.047AX180 そり角は0なのでこれが水平視線にした時の実装度数。

(2)では前傾角15度
RS-5.878C-0.386AX180
LS-6.39 C-0.418AX180
さらにそり角3度を与えます。
RS-5.889C-0.381AX180
LS-6.413C-0.401AX180

※Sとは球面度数(=近視・遠視の度数)
※Cは乱視度数、AXは乱視軸(=角度)

つまり「何かが違う」「装用感覚が違うような気がする」というのは
(1)
RS-5.765C-0.043AX180
LS-6.266C-0.047AX180 と
(2)
RS-5.889C-0.381AX180
LS-6.413C-0.401AX180
という角度で起こる度数変化による違和感だったのです。(AXは近似、小数点以下は3位までを表記)

しかし、意外と大きい差ですね(特に発生した乱視が約10倍違う)。

対応としては、前傾角・そり角の修正・調整になります。しかしこれら角度を調整出来ないフレームも実際に存在します。

やはりフィッティングというカスタマイズ作業、フレームのフィッティング対応性・融通性は、見え方を含めた装用感に関する最重な要素であることは間違いないわけです。

このページのトップヘ