事例 2008.10.XX
33歳 男性 新HTMLタグ編集
眼鏡の新調のためご来店。今の眼鏡の見え方をお聞きすると、遠くのぼやけをしばしば感じるとのこと。夜間の車の運転にやや困難を感じる。
前眼鏡(常用)
R(0.9p)S-3.50 BV=0.9
L(0.9p)S-4.00 OCD=65.5
<<屈折>>
R(1.2)S-4.50C-0.25AX80    dominant
L(1.2)S-4.75C-0.50AX100    PD64mm
[8]1.00exo
[12]φ
[13]18eso ac/a 14.0 high
[12]φ
[14] R.L=0.75
[NPA]R10cm以下 L10cm以下
[NPC]8cm以下
[11]x/8/5
[9.10]14/42/30
[17ab]x/19/11
[16ab]x/48/x
[21]△2.50
[20]△4.00
B/A
他の記述は略
equipment:
TEST-FRAME547simple-LO
VISIONTESTER-D改(KAI)
ニコンツインチャート
チャートプロジェクターCP-30
オリジナル近用チャート
image
NOTE:
遠方に分離法で1.0xは出ていますが、これをそれほど大層に捉えると全体を見失うでしょう。この場合は「輻輳過多(寄り目の過剰)」を示しています。高いAC/Aも特徴です。デスクワーク用であれば、P補正を含めいろいろな選択肢があるわけですが、用途は常・遠用なのでオプションは狭くなります。注目点としてはN/PRAの△が異常な数値なところです。実性側が狭いです(典型的な例ではあります)。遠見視力が良く出るであろう全矯正に近づけた度数は到底無理であることは明白ですね。遠見視力のアップを希望されていますが、このためさして度数を強めることは出来ません。

また輻輳過多のこのケースを何とかするために常用レンズにプリズムを入れることもありえません。ここはP-N/2が有効だと思われ、実際そうなりました。
<<仕上げ度数>>
R(1.0)S-3.75C-0.25AX80    Bv1.2P
L(1.0)S-4.00C-0.25AX100    OCD64mm
視力が上がり、運転にも現眼鏡よりは有効です。もっと近視度数を上げれば各眼の遠見視力は上がりますが、このケースで実際上はNGと思います。微量な乱視を補正したのは、近視度数を上げられないからで、各眼の見え方のクウォリティーを上げて、よりはっきりさせるためです。
image-1
この度数をマウントしたのはジャポニスムJN-431c03。樹脂テンプルのドット柄が素晴らしい!